漁期スタート1ヶ月前。ひじき漁師が準備期間にやっていること



ひじき漁の解禁日は毎年12月1日。今年もいよいよひじき漁のシーズンがやってきました。ひじきを湯がいて天日干しをするなどの作業は一年中行っていますが、12月から4月にかけて行われるひじき漁に向けた準備の裏側をお届けします。


山を越え崖を下る漁場までの草刈りという名の開拓

ひじき漁を行う磯には夜は船が危なくて接岸できないため、山を越えて藪をかき分け磯に向かいます。漁期前の11月中には山道の整備からスタート。


師匠は山道を知り尽くしているので夜中に道標がなくとも何のそのですが、本当に道なき道をやぶをかき分け進むので今年は目印を木につけなければ...と思っています。


また、ひじき漁を行う磯に降りるためにはロープ伝いに崖を下るような場所も。本当に文字通り命懸けなので事前にロープの点検や整備をしておく必要があります。


ひじきを運搬するための小さな伝馬船の操船練習


潮の流れの早い磯では小さな伝馬船が大活躍。オールではなく「魯(ろ)」で船をコントロールします。港の中ではだいぶ操船ができるようになってきたものの、磯で何度も訓練する予定です。


ひじきの干し場やひじき漁で使う道具の整備

昨年まで師匠に頼りきりだったのですが、干し場の整理や木枠の補修から、ひじき漁で使う鎌・ひじき運搬用の袋・長靴・ヘッドライトなどの準備まで、ひじき漁では多くの道具を使います。


ひじき生育具合や潮位などの確認

実際に磯に訪れ、ひじきの生育具合や磯の状態を確かめます。師匠にとっては幼い頃から馴染みのある庭のような場所で、目をつぶっていてもどこにどのくらいの大きさの岩があるか、いつどのくらい潮が満ち引きするかなど分かるようなのですが(本当に...!)弟子はまだまだ修行中。


大潮でどのくらいまで潮位が上がってくるか、潮が引くまでどのくらいの時間がかかるかなどしっかり海面や磯を観察して勉強します。日頃から船を出して釣りをしながら「あそこの岩まで潮が満ちている」「きょうは大潮2日目で潮位が〇〇だからこの辺まで引くはずだ....」など何度もシミュレーションしていきます。


筋トレ・ストレッチと体調管理

足場の悪い岩場を両手に10kgずつ合計20kgのひじきを持って何往復もするひじき漁。収穫の時にはたったり屈んだりを繰り返し腰や首にも負担がかかります。日頃から筋トレやストレッチをしたり相当気をつけていないと、長年やっていくうちにどんどん体の関節が悲鳴を上げるとのこと。


良質なひじきを皆さまのもとにお届けするためにはまずは自分の健康から!ということで残り1ヶ月しっかり準備して12月1日を迎えようと思います。ぜひ私たちが収穫し、加工・パッケージまで行った渾身のひじきをお召し上がりくださいませ!