「沖家室ひじき」は、15グラムで約1,100円。
なぜそれほどまでに高いのか。高い値段で販売しているのか。
一般的にスーパーで売られているひじきは、1グラムあたり30〜40円。
対して沖家室ひじきは約2倍。1グラムあたり70円です。
高級である理由とこだわりを徹底的にご説明します。
【1】圧倒的な美味しさと商品クオリティ。
誰がなんと言おうとまず声を大にして言いたいのが、品質です。「商品のストーリー」などで誤魔化さない圧倒的なクオリティ。
生産過程で漁師が我慢できずに思わずつまみ食いしてしまうひじきです。細かい説明は抜きにして「まず食ってくれ!話はそれからだ」と本音では思っております...。
産地の海は、漁場として一級
沖家室島は山口県周防大島町の南端に浮かぶ人口100名の小さな島で、瀬戸内海でも古くから漁師町として栄えた潮通しの良い屈指の漁場として知る人ぞ知る海の要衝です。
江戸時代はお殿様の寄宿地になったり、漁師町として栄え小さな島に3,000名もの人が住んでいました。
私たちが生まれるずっと前から、「おきかむろ」は海のブランドなのです。
厳選に厳選を重ねて、商品に
そんなただでさえ品質の良い瀬戸内海産のひじきをさらに厳選。
365日のうちのたった1日分、漁期序盤に収穫したひじきの新芽のうち最高ものだと判断したものしか使いません。「これ以上品質が良いひじきはあり得ない」ものだけを商品化してご提供しているのです。
【2】全国のひじきの栄養素と価格を徹底的にリサーチして、価格を決めました
「なんとなく最高級にしたわけではない」声を大にしてお伝えしたいことです。
こんなにも良い商品なのに、当初は「高く売ること」に怯えていました。銭ゲバ扱いされるのではないかと怖かったのです。
解決策は「とことん調べる」。
商品クオリティの対価として適切か。市場平均なども踏まえつつ、食べ比べたり成分を比較したり、徹底的に調査をし明確な理由をもってこの価格にしました。15gで約1,100円。ネット販売は最低でも3袋からとさせていただいています。
徹底的に調べた分今では胸を張って「15gで1,100円以上しますが、その分いい商品です」と声を大にして言えるようになりました。
1つ1,000円以上にした理由
1袋980円にしようかとも相当悩みました。でも、900円台にしないと手が伸びないのであればそれも良し。
999円、のような値付けで人を呼びたくない。
1,000円を超えたとしてもそれを乗り越えて買って下さる人にだけ、魂のひじきは買って欲しい。そんな暑苦しすぎる思いで生産しています。
【3】全部、手作業。自然の恵みをふんだんに、そのまま届けたい。
潮が最も引くタイミングに収穫するため、12月の収穫は夜中です。眠い目をこすりながらも「故郷の良いものを届けたい」その一心で頑張っています。
また、ひじきは、収穫して終わりではありません。
皆様のお手元に届くまでには気の遠くなるような手間暇がかけられています。
機械の力には頼らず漁師自ら天日干し、不純物の除去、鉄釜での湯がき、天日干し、商品化、情報発信まで、全ての工程にこだわりを尽くして生産しています。
全て漁師自身でやっている、ということがあったら「不手際があったら全て自分の責任」ということ。魂をこめて1つ1つ作っています。
【4】どんなに売れても、1日分の収穫以上は売りません。
沖家室ひじきが使うのは、12月の新芽のみ。
しかもその新芽をさらに厳選し、新芽の中でも特に状態が良い収穫物のみを「沖家室ひじき」として加工・販売しています。
もちろん良質なものだけを提供したい、という思いもありますが、一方で収穫する量を限定したいのです。
売れるからと言って「とにかくたくさん収穫して販売しよう!」はやりたくない。
理由は明確です。ひじきは海の資源。収穫し過ぎれば当然枯渇します。豊かな海の恵みを次世代まで繋いでいく。これも沖家室ひじきの使命です。
【5】自分たちこそ持続可能でありたい
手間がかかるということは、現実問題、きちんと収益が出なければ継続することができません。ただ稼ぐのではなく「自分の仕事や商品に誇りを持って働く」ことこそが大切だと思っています。
人が減り続ける島において「漁師って稼げる。そして、こだわりや生き様がカッコいい」子供たちにそういう背中を見せたいのです。
ただ売上を伸ばせばいいってもんじゃない。適切な規模を、考える。
日本全体に先駆けて人が減っている島で「これからの豊かな生き方」を考えています。
売れるからといって産業化したり、人を雇って大規模にしたり...
もちろん海の資源が有限であることも確かです。
稼ぎたい分をしっかり稼ぎながら、漁師自身が楽しく生きる。
これこそが今、自分たちが次の世代に見せたい背中です。
結局本音を言うと「売上の数量ばかりを追わず、幸せに生きている姿を島の子供達に見せる」ために国内最高級の価格設定にしたのかもしれません。
西暦2100年には人口が江戸時代頃の規模に戻る世の中で、「産業や雇用」という文脈では計りきれない家業・個人事業の世の中が再来すると思っています。
田舎の島でも日本一の海産物が作って売れる。子どもたちの憧れの職業が漁師になる。
漁師としてプライドにかけて実現していきたいこれからを思い描いているのです。
【最後に】ごちゃごちゃと言いましたが、うまいです
ストーリーが大切、などと言われる現代ですが、基本的には商品のクオリティ。
要するに美味いか、美味くないかだと思っています。
一度ぜひ、お召し上がりください!
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